西アジア・中央アジア・北アフリカの一問一答と流れの解説
乾燥した自然とイスラームの文化、石油がもたらした変化、地域の対立と中央アジアの国々を学びます。まず流れの解説を読み、一問一答(26問)と、用語から説明を選ぶ4択で確認します。
一度の正解は「正解済み」、別の日にも正解すると「定着」と表示します。
流れの解説
乾燥した自然と暮らし
西アジアと北アフリカの大部分は、亜熱帯高圧帯の下にあり、乾燥した砂漠やステップが広がっています。北アフリカにはサハラ砂漠が、アラビア半島にはルブアルハリ砂漠などの砂漠があります。水が限られるため、人々は河川の流域やオアシス、地下水路の周辺に集まって暮らしてきました。
乾燥地域では、ラクダや羊、やぎを飼いながら移動するベドウィンなどの遊牧民と、オアシスで農業を営む人々が、家畜の産物と農産物を交換して暮らしてきました。オアシスでは、乾燥に強く果実が重要な食料となるなつめやしのほか、小麦や野菜が栽培されます。北西部のアトラス山脈の周辺や地中海の沿岸は地中海性気候で、オリーブや小麦が栽培されています。
近年は、石油の収入をもとに、海水から塩分を取り除く海水淡水化施設がつくられ、都市の生活用水や農業用水が確保されるようになりました。大規模な灌漑農業も行われていますが、地下水の枯渇が心配されています。
大河川と古代文明
乾燥地域を流れる大河川は、古くから文明を支えてきました。ティグリス川とユーフラテス川の流域のメソポタミアや、ナイル川の流域では、河川の水を利用した農業によって古代文明が栄えました。ナイル川は、上流の雨の多い地域から水を運ぶ外来河川です。
エジプトでは、ナイル川に1970年にアスワンハイダムが完成し、洪水が防がれ、灌漑と発電に利用されるようになりました。その一方で、上流からの肥沃な土砂が下流に運ばれにくくなり、河口付近の海岸の侵食や、農地の塩害などの問題も起こりました。
西アジアでは、ティグリス川とユーフラテス川の上流にトルコがダムを建設したことで、下流のシリアやイラクとの間で水の配分をめぐる問題が生じています。
イスラームの文化と言語
西アジアと北アフリカの多くの国では、イスラームが人々の生活の基盤となっています。アラビア半島のサウジアラビアには聖地メッカがあり、世界中から巡礼者が集まります。イスラームには、世界のムスリムの大多数が属するスンナ派と、イランで多数を占めるシーア派があり、宗派の違いは国どうしの対立にも関わってきました。
言語では、多くの国でクルアーンが書かれたアラビア語が話されています。一方、イランでは系統の異なるペルシア語が、トルコでは中央アジアの言語とともにチュルク諸語に属するトルコ語が話されます。北アフリカの西部のマグレブには、アラブ人が進出する以前から暮らしてきたベルベル人も多く住んでいます。
トルコ最大の都市イスタンブールは、ボスポラス海峡をはさんでヨーロッパ側とアジア側にまたがり、古くから東西の交易の拠点でした。首都は内陸のアンカラに置かれています。
イスラームの都市では、モスクを中心に、バザールと呼ばれる市場や迷路のように入り組んだ路地が見られます。強い日差しを避けるため、建物は白い壁や中庭をもつ造りになっていることが多くあります。
石油と地域の変化
ペルシア湾の周辺には世界の原油の多くが埋蔵されており、サウジアラビアやイラン、イラク、クウェートなどが原油を輸出しています。ペルシア湾とオマーン湾を結ぶホルムズ海峡は、原油を運ぶタンカーが多く通る海上交通の要衝です。産油国は石油の収入で道路や都市を整備し、国民の生活を豊かにしてきました。
石油に頼る経済から抜け出すため、産業の多角化を進める国もあります。アラブ首長国連邦のドバイは、石油に頼らない経済をめざして金融・観光・物流の拠点として発展し、多くの外国人労働者が働いています。
アラブ首長国連邦やカタールなどでは、国民の数より多い外国人労働者が南アジアや東南アジアから働きに来ており、建設業やサービス業を支えています。石油の価格が下がると国の財政が苦しくなるため、太陽光発電の導入や観光の振興にも力が入れられています。
地域の対立と中央アジア
この地域では、民族や宗教、資源をめぐる対立が続いてきました。1948年のイスラエルの建国以後、ユダヤ人とアラブ人の間ではパレスチナ問題が続いています。ユダヤ教・キリスト教・イスラームの聖地があるエルサレムの帰属も、対立の焦点の一つです。2010年末にチュニジアで始まった民主化を求める運動はアラブの春と呼ばれ、各地に広がりましたが、その後内戦に陥った国もありました。
中央アジアの国々は、1991年のソ連の解体によって独立しました。旧ソ連時代から使われてきたロシア語は、現在も広く通じます。カザフスタンとウズベキスタンの間のアラル海は、綿花栽培のための大規模な灌漑で流れ込む水が減り、面積が大きく縮小しました。古くは中国と地中海の世界を結ぶシルクロードが通り、ウズベキスタンのサマルカンドなどのオアシス都市が栄えました。カザフスタンには、旧ソ連時代からロケットの打ち上げに使われているバイコヌール宇宙基地があります。
一問一答
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