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村落と都市の一問一答と流れの解説

村落の立地と形態、都市の発達と機能、都市の内部構造と都市問題を学びます。まず流れの解説を読み、一問一答(28問)と、用語から説明を選ぶ4択で確認します。

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一度の正解は「正解済み」、別の日にも正解すると「定着」と表示します。

流れの解説

村落の立地と形態

村落は、水が得やすく、水害を受けにくく、耕地や交通に恵まれた場所に立地してきました。扇状地の扇端や自然堤防の上、台地の縁などは、その条件を満たす代表的な場所です。乾燥地域ではオアシス、寒冷地では日当たりのよい斜面など、地域ごとに立地の条件は異なります。

村落の形態は、家屋の集まり方によって集村と散村に分けられます。集村は家屋が1か所に集まった村落で、共同での防御や水の利用に便利です。散村は家屋が離れて点在する村落で、家の周りに耕地をまとめられる利点があり、富山県の砺波平野などで見られます。集村のうち、道路や水路に沿って家屋が並ぶものを路村、街道沿いに商業的な機能をもつようになったものを街村といいます。

現在の農村では、農業で働く人が減り、都市に通勤する人が多く住む混住化が進んでいます。村落の景観は残っていても、そこで暮らす人々の仕事や生活は大きく変わりました。

日本の村落の歴史

日本の村落には、成立した時代を示す特徴が残っています。古代の土地制度に由来する碁盤の目のような区画が残る条里集落は、奈良盆地などに見られます。江戸時代には、台地や干拓地で新たな耕地を開いた新田集落が各地に生まれ、武蔵野台地などに短冊形の地割が残っています。

明治時代には、北海道の開拓と防備のために屯田兵村が置かれ、計画的な道路と区画がつくられました。地名に「新田」「屯田」などが付く場所では、こうした村落の成り立ちを地形図で確かめることができます。

ヨーロッパや北アメリカにも、成立した時代や土地制度を反映した村落の形があります。アメリカ合衆国の中西部に見られる、碁盤の目のような区画と点在する農家は、開拓時代の土地の分け方に由来しています。

都市の発達と機能

都市は、政治・経済・文化の機能が集まる場所として発達してきました。日本では、城の周りに家臣団や商工業者を住まわせた城下町、有力な寺社の周辺に発達した門前町、街道の宿駅を中心とする宿場町など、成立のきっかけによってさまざまな都市が生まれました。城下町では、現在も道路の曲がり角や町名にかつての町割りが残っています。

都市が大きくなると、中心都市とその周辺の通勤・通学圏を合わせた都市圏が形成されます。隣り合った都市の市街地がつながると、一体となった都市域であるコナーベーションができます。アメリカ合衆国のボストンからワシントンにかけてのように、複数の大都市圏が帯状に連なった地域はメガロポリスと呼ばれます。首都として計画的に建設された都市もあり、ブラジルのブラジリアやオーストラリアのキャンベラがその例です。

都市は、周辺の地域に商品やサービスを提供する中心地としての役割も果たしています。大きな都市ほど高度で専門的なサービスを提供し、その影響の及ぶ範囲も広くなります。

都市の内部構造

大都市の中心部には、官公庁や大企業の本社、金融機関が集まる中心業務地区(CBD)があります。地価が高いため高層の建物が建ち並び、昼間は多くの人が働きますが、夜間に住む人は少なくなります。その周りには商業地区や工業地区、住宅地区が広がり、郊外には大規模なニュータウンが計画的に建設されてきました。

自動車の普及とともに、都市の人口や機能が郊外へ移る郊外化が進みました。市街地が計画のないまま郊外に虫食い状に広がるスプロール現象は、道路や下水道の整備が追いつかない問題を生みます。ロンドンでは、市街地の拡大を防ぐために周囲にグリーンベルトを設け、その外側にニュータウンを建設しました。近年の日本では、都心部での住宅の供給の増加などを背景に、郊外に移っていた人口が都心で再び増える都心回帰も見られます。

都市の内部の土地利用は、中心からの距離と地価によって同心円状や扇形に分かれると説明されてきました。

都市問題とまちづくり

先進国の大都市では、中心部の周辺で人口の流出や建物の老朽化、治安の悪化が進むインナーシティ問題が起こりました。その対策として再開発が行われ、古い地区が新しい住宅や商業施設に生まれ変わる一方、高所得の人々が流入して家賃が上がり、元の住民が住み続けられなくなるジェントリフィケーションも問題になっています。

発展途上国の大都市では、農村から流入した人々が住む居住環境の悪いスラムが広がり、上下水道や雇用の不足が深刻です。都市では、中心部の気温が郊外より高くなるヒートアイランド現象や、交通渋滞・大気汚染などの問題も起こります。中心部に入る車に料金を課すロードプライシングや、住宅や施設を中心部に集めて歩いて暮らせるまちをめざすコンパクトシティの取り組みが、各地で進められています。

人口が減り始めた日本の地方都市では、空き家や空き店舗の増加、公共交通の維持が課題になり、限られた財源で都市の機能をどう保つかが問われています。

一問一答

問題一覧を開き、答えの帯を押すと答えが出ます。

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  1. 1
    家屋が1か所に集まって立地している村落を何というか。
    集村
  2. 2
    家屋が1戸ずつ離れて点在している村落を何というか。
    散村
  3. 3
    道路や水路に沿って家屋が列状に並ぶが、商業的な機能はほとんどもたない村落を何というか。
    路村
  4. 4
    街道沿いに商店や旅館などが並び、商業的な機能をもつようになった集落を何というか。
    街村
  5. 5
    江戸時代に、台地や干拓地などで新たに耕地を開いたことで生まれた村落を何というか。
    新田集落
  6. 6
    明治時代に、北海道の開拓と防備のために置かれた兵士とその家族の村を何というか。
    屯田兵村
  7. 7
    古代の土地制度に由来する、碁盤の目のような土地区画が見られる村落を何というか。
    条里集落
  8. 8
    城の周りに家臣団や商工業者を住まわせて発達した都市を何というか。
    城下町
  9. 9
    有力な寺院や神社の周辺に、参拝者を相手にする商工業者が集まって発達した都市を何というか。
    門前町
  10. 10
    街道の宿駅を中心に発達した都市を何というか。
    宿場町
  11. 11
    都市の中心部にあり、官公庁や大企業の本社、金融機関などが集まる地区を何というか。
    中心業務地区別解:CBD
  12. 12
    大都市の中心部の周辺で、人口の流出や建物の老朽化、治安の悪化などが進む問題を何というか。
    インナーシティ問題
  13. 13
    都市の市街地が、計画のないまま郊外へ虫食い状に広がっていく現象を何というか。
    スプロール現象別解:スプロール
  14. 14
    大都市の郊外に計画的に建設された、住宅を中心とする大規模な市街地を何というか。
    ニュータウン
  15. 15
    中心都市と、そこへ通勤・通学する人々が住む周辺の地域を合わせた範囲を何というか。
    都市圏別解:大都市圏、通勤圏
  16. 16
    アメリカ合衆国のボストンからワシントンにかけてのように、複数の大都市圏が帯状に連なった地域を何というか。
    メガロポリス
  17. 17
    隣り合った都市の市街地が拡大して連なり、一体となった都市域を何というか。
    コナーベーション別解:連接都市、コナベーション
  18. 18
    発展途上国の大都市で、低所得の人々が住み着いてできた、居住環境の悪い地区を何というか。
    スラム
  19. 19
    古くなった建物や地区を取り壊したり改修したりして、都市の地区を新たに整備することを何というか。
    再開発別解:都市再開発
  20. 20
    再開発などによって都心の周辺の地区に高所得の人々が流入し、地区の高級化が進む現象を何というか。
    ジェントリフィケーション
  21. 21
    都市の中心部の気温が、郊外より高くなる現象を何というか。
    ヒートアイランド現象別解:ヒートアイランド
  22. 22
    都市の中心部への自動車の乗り入れを減らすため、中心部に入る車に料金を課す制度を何というか。
    ロードプライシング
  23. 23
    住宅や商業、公共の施設を都市の中心部や駅の周辺に集め、歩いて暮らせるまちをめざす考え方を何というか。
    コンパクトシティ
  24. 24
    ロンドンの市街地の無秩序な拡大を防ぐため、その周囲に設けられた開発を制限する地帯を何というか。
    グリーンベルト
  25. 25
    1960年に内陸の高原に建設され、ブラジルの首都となった計画都市はどこか。
    ブラジリア
  26. 26
    シドニーとメルボルンの間に計画的に建設された、オーストラリアの首都はどこか。
    キャンベラ
  27. 27
    都市の人口や機能が、中心部から周辺の郊外へと移っていくことを何というか。
    郊外化別解:ドーナツ化現象、ドーナツ化
  28. 28
    都心部での住宅の供給の増加などによって、郊外に移っていた人口が都市の中心部で再び増えることを何というか。
    都心回帰

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