生活文化・民族・宗教の一問一答と流れの解説
自然環境と結び付いた衣食住、世界の言語と宗教の分布、民族と多文化の共生を学びます。まず流れの解説を読み、一問一答(30問)と、用語から説明を選ぶ4択で確認します。
一度の正解は「正解済み」、別の日にも正解すると「定着」と表示します。
流れの解説
自然環境と衣食住
人々の衣食住には、その土地の気候や植生、得られる資源が強く反映されています。乾燥地域では木材が乏しいため、粘土を固めて日光で乾かした日干しれんがで家を建てます。壁を厚くして窓を小さくすると、昼の暑さと夜の寒さをやわらげられます。熱帯の湿潤な地域では、風通しをよくし、湿気や浸水を避けるための高床の家が見られます。
移動しながら暮らす遊牧民の住居は、組み立てと運搬がしやすいように工夫されています。モンゴルの遊牧民は、木の骨組みをフェルトで覆うゲルに住みます。アンデス山脈の高地では、寒さに強いアルパカやリャマを飼い、その毛で衣服を作ってきました。
食文化も気候と結び付いています。米を主食とする地域は季節風の影響で雨の多いアジアに広がり、小麦を主食とする地域は比較的乾燥した地域に、いも類を主食とする地域は熱帯の一部に分布します。グローバル化によって食文化は混ざり合いながらも、地域の特色を残しています。
世界の宗教
宗教は、人々の生活習慣や価値観、景観に大きな影響を与えます。キリスト教・イスラーム・仏教は、民族や地域を越えて広がった世界宗教です。これに対し、ユダヤ教やヒンドゥー教のように特定の民族と強く結び付いた宗教は民族宗教と呼ばれます。
キリスト教は、ローマ教皇を首長とするカトリック、16世紀の宗教改革で生まれたプロテスタント、東ヨーロッパに多い正教会に分かれます。カトリックは南ヨーロッパと、その植民地だったラテンアメリカに、プロテスタントは北西ヨーロッパや北アメリカに多く分布します。仏教は、東南アジアの大陸部に広まった上座仏教と、中国・朝鮮半島・日本に伝わった大乗仏教に分かれます。
宗教は、景観にもはっきりと表れます。キリスト教の地域では教会が町の中心に建ち、イスラームの地域ではモスクのドームと尖塔が目印になります。仏教の地域には寺院や仏塔が見られ、宗教ごとの暦や祭りは人々の生活のリズムをつくっています。
イスラームとヒンドゥー教
イスラームは7世紀にアラビア半島でムハンマドが開いた宗教で、西アジア・北アフリカから中央アジア、南アジア、東南アジアにまで広がっています。ムスリムは聖地メッカに向かって1日5回の礼拝を行い、イスラーム暦の第9月であるラマダーンには日中の飲食を断ちます。豚肉や酒は口にせず、戒律にかなったハラールの食品を選びます。訪日するムスリムの増加に合わせて、日本でもハラールの食品や礼拝の場所を用意する施設が増えています。
ヒンドゥー教はインドの人口の大部分が信仰する宗教で、牛を神聖な動物とし、ガンジス川沿いのヴァラナシは沐浴の聖地として知られます。インドでは、生まれによって職業や結婚が規定されてきたカースト制度による差別が憲法で禁止されていますが、社会の中に影響が残っています。
言語と民族
民族は、言語や宗教、生活習慣などの文化を共有し、同じ集団に属しているという意識をもつ人々の集団です。1つの国に複数の民族が暮らすことは珍しくなく、言語や宗教の違いが対立の原因になることもあります。
スイスはドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語の4つを国語とし、地域ごとに言語を使い分けながら共存しています。一方、ベルギーでは北部のオランダ語系の住民と南部のワロン地方を中心とするフランス語系の住民の対立があり、国の仕組みを連邦制に改めました。カナダのケベック州やスペインのカタルーニャ州では、独自の言語や文化をもつ住民の間で、分離・独立を求める動きが起こってきました。トルコ・イラク・イランなどにまたがって住むクルド人は、独自の国家をもたない民族として知られます。
旧植民地の国々では、多くの言語が話される中で、旧宗主国の言語を公用語として使っている国が多く見られます。
先住民と多文化の共生
ヨーロッパ系の移民が国をつくった国々では、先住民の権利の回復が課題になってきました。オーストラリアの先住民アボリジニ、ニュージーランドの先住民マオリ、カナダ北部のイヌイットなどです。カナダでは1999年にイヌイットが多く住む地域に自治の準州が発足しました。
オーストラリアはかつて、ヨーロッパ系以外の移民を制限する白豪主義をとっていましたが、1970年代にこれを廃止し、アジアからの移民も受け入れる多文化主義へと転換しました。南アフリカ共和国では、白人以外の人々を差別した人種隔離政策のアパルトヘイトの関連する法律が1991年に廃止され、1994年には全人種が参加する選挙が行われました。異なる文化をもつ人々が互いを尊重して共に暮らす多文化主義の考え方は、移民の増える多くの国で大切になっています。
先住民の言語や文化を学校で教えたり、地名に先住民の言葉を用いたりする取り組みも、オーストラリアやニュージーランドなどで進められています。
一問一答
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用語から説明を選ぶ(4択)
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