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人口の一問一答と流れの解説

人口の分布と人口転換、人口構成と人口問題、国際的な人口移動を学びます。まず流れの解説を読み、一問一答(26問)と、用語から説明を選ぶ4択で確認します。

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一度の正解は「正解済み」、別の日にも正解すると「定着」と表示します。

流れの解説

人口の分布

世界の人口は、人間が日常的に居住するエクメーネに分布しています。寒冷な極地や乾燥した砂漠、高い山地などは人間が常住しないアネクメーネで、その範囲は農業技術や交通の発達とともに少しずつ狭まってきました。

人口が特に集中しているのは、季節風の影響で雨が多く稲作が盛んな東アジアや南アジア、工業化が早くから進んだヨーロッパです。人口密度は、農業に適した平野や、工業・商業の発達した都市で高くなります。一方、オーストラリアやカナダのように広い国土をもつ国では、居住に適した地域が沿岸や南部などに限られ、人口は一部に偏って分布しています。

人口の分布は、自然条件だけでなく、歴史や産業の発達によっても形づくられてきました。同じ自然条件でも、どの時代にどのような産業が発達したかによって、人口の集まり方は変わります。

人口の増減と人口転換

人口の増減は、出生数から死亡数を引いた自然増加と、転入者数から転出者数を引いた社会増加の合計で決まります。世界全体の人口は、20世紀後半に急増しました。医療や衛生の改善によって死亡率が大きく下がったのに、出生率がすぐには下がらなかったためです。

多くの国の人口は、出生率と死亡率がともに高い多産多死の段階から、先に死亡率が下がる多産少死の段階を経て、出生率も下がる少産少死の段階へと移っていきます。この変化を人口転換といいます。人口が急増している国の多くは、多産少死の段階にあります。

少産少死の段階に入った先進国の中には、出生率が人口を維持できる水準を下回り、人口が減り始めた国もあります。日本はその代表的な例です。

国内の地域ごとに見ると、人口の増減は社会増加の影響を強く受けます。仕事の多い大都市には若い人々が集まり、自然減少が進む地方では、社会減少も重なって人口が大きく減る地域があります。

人口構成と人口ピラミッド

年齢別・男女別の人口構成を表したグラフを人口ピラミッドといいます。出生率・死亡率がともに高い国では、底辺が広く上に行くほど狭くなる富士山型になります。出生率・死亡率がともに低い国では、各年齢層の差が小さい釣鐘型になり、さらに出生率が下がると、若い世代が親の世代より少ないつぼ型になります。

人口構成は、年少人口(0〜14歳)、生産年齢人口(15〜64歳)、老年人口(65歳以上)に分けて考えます。総人口に占める65歳以上の割合を高齢化率といい、日本は世界で最も高齢化が進んだ国の一つです。1人の女性が一生の間に産む子どもの数に当たる合計特殊出生率が長く低い水準にあり、少子化と高齢化が同時に進んでいます。

人口ピラミッドの形からは、その国の過去の出来事も読み取れます。戦争や出生を抑える政策が行われた時期に生まれた世代は人口が少なく、ピラミッドにくびれとして表れます。人口が急に増えた時期の世代は、ふくらみになります。

人口問題と人口政策

人口が急増する発展途上国では、食料や住宅、雇用、教育が人口の増加に追いつかないことが問題になります。中国は1979年から一人っ子政策を進めて人口の増加を抑えましたが、急速な高齢化や男女の人口の偏りを招き、2015年に廃止が決まりました。中国では、都市と農村で戸籍を分けて移住を制限する戸籍制度のもとで、農村から都市へ出稼ぎに出る農民工が都市の工業や建設を支えてきました。

一方、先進国では少子化と高齢化による労働力の不足や、年金・医療の負担の増加が課題です。子育ての支援を充実させて出生率の回復をめざす国もあります。日本の国内では、若い人々が都市へ流出した農村や山村で過疎が進む一方、大都市では過密による交通渋滞や住宅問題が起こってきました。大都市の都心では、通勤・通学者が流入するため、夜間の人口より昼間人口がはるかに多くなります。

国際的な人口移動

人々は、仕事やより良い生活を求めて国境を越えて移動します。歴史的には、ヨーロッパから南北アメリカやオーストラリアへ多くの移民が渡りました。第二次世界大戦後には、旧西ドイツがトルコなどからガストアルバイターと呼ばれる外国人労働者を受け入れたように、労働力が不足する先進国へ発展途上国から人々が移動しました。現在も、西アジアの産油国には南アジアなどから多くの労働者が働きに来ています。

発展途上国から先進国へ、医師や技術者などの高度な人材が流出する頭脳流出は、送り出す国の発展を妨げることがあります。迫害や紛争から逃れた難民の受け入れも、国際社会の大きな課題です。発展途上国の中には、首都などの1つの都市に人口や機能が集中し、2位の都市を大きく上回る首位都市が見られる国も多く、国内の人口移動も地域の格差と結び付いています。

移民を多く受け入れる国では、異なる言語や宗教をもつ人々との共生が大きな課題になっています。

一問一答

問題一覧を開き、答えの帯を押すと答えが出ます。

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  1. 1
    人間が日常的に居住している地域を何というか。
    エクメーネ別解:エクメネ
  2. 2
    寒冷や乾燥などのために、人間が常住していない地域を何というか。
    アネクメーネ別解:アネクメネ、非居住地域
  3. 3
    ある地域の人口を面積で割った値を何というか。
    人口密度
  4. 4
    出生率と死亡率がともに高い状態から、先に死亡率が低下し、やがて出生率も低下して、ともに低い状態へと移る変化を何というか。
    人口転換
  5. 5
    出生数から死亡数を引いた人口の増減を何というか。
    自然増加別解:自然増減
  6. 6
    転入者数から転出者数を引いた人口の増減を何というか。
    社会増加別解:社会増減
  7. 7
    年齢別・男女別の人口の構成を表したグラフを何というか。
    人口ピラミッド
  8. 8
    出生率と死亡率がともに高い国に多く見られる、底辺が広く上に行くほど狭くなる人口ピラミッドの型は何か。
    富士山型別解:ピラミッド型
  9. 9
    出生率と死亡率がともに低く、各年齢層の人口の差が小さい人口ピラミッドの型は何か。
    釣鐘型別解:つりがね型、ベル型
  10. 10
    出生率が大きく低下し、若い世代の人口が親の世代より少なくなった人口ピラミッドの型は何か。
    つぼ型別解:紡錘型、壺型
  11. 11
    1人の女性が一生の間に産む子どもの平均の数に当たる指標を何というか。
    合計特殊出生率
  12. 12
    総人口に占める65歳以上の人口の割合を何というか。
    高齢化率別解:老年人口率
  13. 13
    15〜64歳の人口を何というか。
    生産年齢人口
  14. 14
    中国で1979年から始まり、2015年に廃止が決まった、夫婦がもつ子どもを原則1人に制限する政策を何というか。
    一人っ子政策
  15. 15
    仕事や生活のために、国境を越えて他の国に移り住む人々を何というか。
    移民
  16. 16
    迫害や紛争などから逃れるために、自分の国の外に逃れた人々を何というか。
    難民
  17. 17
    第二次世界大戦後に、旧西ドイツが労働力の不足を補うため、主にトルコなどから受け入れた外国人労働者を何というか。
    ガストアルバイター
  18. 18
    若い人々が都市へ流出したために、農村や山村の人口が著しく減り、地域社会の維持が難しくなることを何というか。
    過疎別解:過疎化
  19. 19
    都市に人口や産業が集中しすぎて、交通渋滞や住宅不足などの問題が起こることを何というか。
    過密別解:過密化
  20. 20
    出生率の低下と平均寿命の伸びによって、総人口に占める高齢者の割合が高まることを何というか。
    高齢化
  21. 21
    出生数が減り、総人口に占める年少人口の割合が低くなることを何というか。
    少子化
  22. 22
    夜間の人口に、通勤・通学による流入人口を加えて流出人口を引いた、昼間にその地域にいる人口を何というか。
    昼間人口
  23. 23
    政治や経済の機能が集中し、人口が国内2位の都市を大きく上回る都市を何というか。
    首位都市別解:プライメートシティ、首座都市
  24. 24
    中国で、住民を都市の戸籍と農村の戸籍に分けて管理し、移住を制限してきた制度を何というか。
    戸籍制度別解:戸口制度
  25. 25
    中国の農村から都市へ出稼ぎに出て働く労働者を何というか。
    農民工
  26. 26
    発展途上国から先進国へ、医師や技術者などの高度な技能をもつ人材が流出することを何というか。
    頭脳流出

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