第3次産業・交通・通信・観光の一問一答と流れの解説
商業やサービス業の立地、交通・通信の発達と結び付き、貿易と観光の動きを学びます。まず流れの解説を読み、一問一答(26問)と、用語から説明を選ぶ4択で確認します。
一度の正解は「正解済み」、別の日にも正解すると「定着」と表示します。
流れの解説
第3次産業と商業の立地
経済が発展すると、農業などの第1次産業や工業などの第2次産業から、商業・金融・運輸・情報通信・観光などの第3次産業へと、働く人の中心が移っていきます。先進国では、働く人の多くが第3次産業に従事しています。
商業の立地は、人々の移動の手段と深く結び付いています。かつては駅前や中心市街地の商店街に買い物客が集まりましたが、自動車の普及とともに、郊外の幹線道路沿いに広い駐車場をもつロードサイド店や大型の商業施設が増えました。その結果、中心市街地の商店街が衰退し、空き店舗が目立つようになった地方都市もあります。
住宅地や駅の近くには、長時間営業のコンビニエンスストアが多く立地しています。商品が売れた時点で情報を集めるPOSシステムによって、売れ筋を把握し、在庫を小さくする工夫がされています。近年は、インターネットを通じた電子商取引が広がり、店舗に行かずに買い物をする人が増えています。
金融や情報、企業の本社機能などの高度なサービス業は、東京やニューヨーク、ロンドンのような大都市に集中する傾向があります。こうした都市は、世界の経済を動かす中心となっています。
交通の発達と世界の結び付き
交通の発達によって、地域間の時間距離は大きく短縮されました。海上交通では、国際規格のコンテナを使うことで、船から鉄道やトラックへ積み替えずに貨物を運べるようになり、大量の工業製品の輸送が効率化しました。原油や鉄鉱石は専用の大型船で運ばれます。
世界の海上交通には、地中海と紅海を結ぶスエズ運河、太平洋とカリブ海を結ぶパナマ運河、インド洋と南シナ海を結ぶマラッカ海峡などの要衝があります。運河は航路を大きく短縮しますが、事故や紛争、渇水などで通航が止まると、世界の物流に大きな影響が出ます。船の中には、税金などの負担を軽くするため、船主の国とは別の国に船籍を置く便宜置籍船も多くあります。
コンテナ船の大型化に合わせて、水深の深い大規模な港湾の整備も各国で進んでいます。
陸上交通と航空交通
陸上交通では、大陸を横断する鉄道や高速道路が地域を結んできました。モスクワとウラジオストクを結ぶシベリア鉄道は、ロシアの広い国土を結ぶ大動脈です。フランスのTGVや日本の新幹線のような高速鉄道は、大都市の間の移動時間を短縮しました。
航空交通は、人の移動や高価で軽い貨物の輸送に使われます。多くの路線が集中して乗り継ぎの拠点となるハブ空港をめぐって、各国の空港が競い合っています。運賃を抑えた格安航空会社の路線網が広がり、航空機で移動する人が増えました。都市では、自動車の渋滞や環境への負荷を減らすため、郊外の駅に車を止めて公共交通機関に乗り換えるパークアンドライドや、貨物の輸送を鉄道や船舶に切り替えるモーダルシフトが進められています。
交通網の整備は、地域の発展に大きな影響を与えます。新しい高速道路や鉄道が通ると沿線の開発が進む一方で、大都市に人や買い物客が吸い寄せられ、地方の都市の活力が失われることもあります。
通信の発達と情報格差
情報通信技術(ICT)の発達は、人や企業の結び付き方を大きく変えました。大陸の間のデータ通信の大部分は、海底に敷設された光ファイバーの海底ケーブルによって担われています。インターネットの普及で、遠く離れた場所どうしでも瞬時に情報をやりとりできるようになり、コールセンターやソフトウェア開発の仕事が国境を越えて行われるようにもなりました。
一方で、情報通信技術を利用できる人とできない人の間には、デジタルデバイドと呼ばれる格差があります。国と国の間だけでなく、都市と農村、若者と高齢者の間にも格差が見られ、教育や仕事の機会の差につながることが心配されています。
スマートフォンの普及によって、固定電話の回線が整わなかった発展途上国でも、携帯電話を使った送金や情報の入手が広がりました。
貿易と観光
国どうしの貿易には、先進国が工業製品を輸出し、発展途上国が農産物や鉱産資源などの一次産品を輸出する垂直貿易と、工業製品どうしなど同じような種類の製品を輸出し合う水平貿易があります。アジアの国々の工業化が進むにつれて、水平貿易の割合が高まってきました。
観光は、所得の向上や交通の発達とともに大きく成長しました。フランスでは法律で長期休暇が保障され、夏のバカンスに多くの人が旅行します。ユネスコの世界遺産に登録された場所には、世界中から観光客が訪れます。地域の自然や文化を体験しながら保全を考えるエコツーリズムや、農村に滞在するグリーンツーリズムも広がっています。日本では外国から訪れるインバウンドの旅行者が増え、地域の経済を支える一方で、観光客の集中による混雑などの問題も起きています。
観光の成長は、交通や情報の発達と所得の向上が結び付いた結果といえます。
一問一答
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用語から説明を選ぶ(4択)
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