東アジアの一問一答と流れの解説
中国の自然と農業、改革開放と経済の発展、朝鮮半島・モンゴル・台湾の特色を学びます。まず流れの解説を読み、一問一答(25問)と、用語から説明を選ぶ4択で確認します。
一度の正解は「正解済み」、別の日にも正解すると「定着」と表示します。
流れの解説
中国の自然と地域区分
中国は広大な国土をもち、西の高く乾燥した地域から、東の低く湿潤な平野へと地形と気候が大きく変わります。西部にはヒマラヤ山脈やチベット高原、タリム盆地などの山地・高原・乾燥地域が広がり、東部には黄河や長江が運んだ土砂でできた平野が広がります。人口の大部分は、降水量の多い東部に集中しています。
東部の農業は、チンリン山脈とホワイ川を結ぶチンリン=ホワイ線を境に、南と北で大きく異なります。年降水量がおよそ1000mmのこの線より北の華北や東北地方では小麦・とうもろこし・大豆などの畑作が、南の華中・華南では稲作が中心です。華南では米の二期作も行われます。西部の乾燥地域では牧畜やオアシス農業が営まれています。
黄河は中流の黄土高原から細かい土を運ぶため水が黄色く濁り、下流では土砂が堆積して川底が上がり、たびたび洪水を起こしてきました。中国最長の長江は水運にも利用され、中流には洪水の防止と発電のために三峡ダムが建設されました。
中国東北地方は、冷涼な気候のもとで大豆やとうもろこし、春小麦などの栽培が盛んで、かつての重工業の拠点でもありました。華南の沿海部は温暖で雨が多く、茶や果物の栽培も行われます。華南の内陸のコイリンには、石灰岩が溶けてできた塔のような山が連なる独特の景観が見られ、観光の資源になっています。
多民族国家としての中国
中国の人口の大部分は漢民族ですが、50を超える少数民族も暮らしています。少数民族が多く住む地域には、省と同格の自治区が設けられています。西部の新疆ウイグル自治区にはイスラームを信仰するウイグル族が、南西部のチベット自治区にはチベット仏教を信仰する人々が多く住んでいます。
漢民族の文化も、中国の内外に広がっています。伝統的な暦の正月である春節には、多くの人々が故郷に帰省し、大規模な人の移動が起こります。また、古くから中国南部の人々は東南アジアなど海外に移り住み、華人として各地の商業や経済で大きな役割を果たしてきました。
少数民族の多い地域では、言語や宗教などの独自の文化をどう守るかが課題とされてきました。
改革開放と経済の発展
中国は1978年から改革開放政策を進め、市場経済のしくみと外国の資本・技術を取り入れました。香港に隣接するシェンチェンなど、南部の沿海部に経済特区を設けて外国企業を誘致し、安価で豊富な労働力を生かした輸出向けの工業が急成長しました。その結果、中国は世界の多くの工業製品を生産するようになりました。
1997年にはイギリスから香港が、1999年にはポルトガルからマカオが中国に返還され、一定期間は資本主義の制度を維持する一国二制度が適用されました。経済の発展は沿海部に集中したため、内陸部との格差が広がり、中国は2000年から西部大開発を進め、内陸部の交通網や資源の開発に力を入れました。2013年には、ユーラシアからアフリカまでを交通路で結ぶ一帯一路の構想を打ち出し、海外での港湾や鉄道の建設を進めています。
経済の成長とともに、都市では高層の建物が建ち並び、自動車や家電製品が普及しました。一方で、大気汚染や水質の汚濁、農村と都市の所得の格差、急速な高齢化などの課題も大きくなっています。近年は、人件費の上昇を受けて、労働力を多く使う工場が東南アジアなどへ移る動きも見られます。
朝鮮半島
朝鮮半島の冬は大陸からの季節風で厳しく冷え込むため、伝統的な住居には、床下に暖かい煙を通すオンドルという暖房の設備が見られます。唐辛子などで白菜を漬け込むキムチは、冬に備えて保存する食文化から生まれました。
韓国は、1960年代から輸出指向型の工業化を進め、首都ソウルを流れる川の名をとって漢江の奇跡と呼ばれる急速な経済成長を遂げました。現在は、半導体・自動車・造船・電子機器などの産業が盛んです。南東部のプサンは日本との航路が結ばれた港湾都市で、コンテナの取り扱いでも知られます。首都ソウルへの人口と機能の集中が課題になっています。
朝鮮半島の北部の北朝鮮は、社会主義の体制のもとで閉鎖的な経済を続けており、韓国との経済の格差は大きく開いています。
モンゴルと台湾
モンゴルは内陸の乾燥した高原の国で、ステップの草原では、伝統的に羊や馬などを飼う遊牧が営まれてきました。遊牧民はゲルと呼ばれる組み立て式の住居に住みます。近年は、首都ウランバートルに人口が集中するとともに、石炭や銅などの鉱産資源の開発が進んでいます。
台湾は、韓国と並んで新興工業経済地域(NIEs)として工業化を進めました。北部のシンチューには科学工業園区が設けられ、半導体の受託生産などの電子産業が集積しています。東アジアの国と地域は、部品や製品のやりとりを通じて互いに深く結び付いています。
日本とも、貿易や観光、留学などを通じた人と物の結び付きが年々強まっています。
一問一答
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