気候のしくみと気候区分の一問一答と流れの解説
大気の動きから気候帯の並びを説明し、ケッペンの気候区分で各気候の特徴をたどります。まず流れの解説を読み、一問一答(33問)と、用語から説明を選ぶ4択で確認します。
一度の正解は「正解済み」、別の日にも正解すると「定着」と表示します。
流れの解説
大気の大循環と気圧帯
地球は赤道付近ほど太陽の熱を多く受けるため、赤道付近では暖められた空気が上昇し、赤道低圧帯ができます。上昇した空気は上空で高緯度側へ流れ、緯度30度付近で下降して亜熱帯高圧帯をつくります。下降する空気は乾いているので、この緯度帯には世界の大きな砂漠が多く並びます。気圧帯の位置は季節によって南北に移動し、移動の幅が気候の違いを生みます。
亜熱帯高圧帯から赤道低圧帯へ向かう風が貿易風、高緯度側へ向かう風が偏西風です。地球の自転の影響で風向きは曲げられ、北半球の貿易風は北東から、偏西風は西寄りから吹きます。大陸の西岸では偏西風が海の上の空気を運ぶため、冬も比較的温暖になります。同じ緯度でも大陸の東岸と西岸で気候が違うのは、この風と海流の影響です。
ケッペンの気候区分の考え方
ケッペンは、植物の分布が気温と降水量の組み合わせを反映していると考え、気候を区分しました。樹木が育つかどうかで樹木気候と無樹木気候に分け、気温によって熱帯・温帯・冷帯(亜寒帯)・寒帯、降水量の不足によって乾燥帯を区別します。各気候は記号でも表され、熱帯はA、乾燥帯はB、温帯はC、冷帯はD、寒帯はEです。A・C・Dでは二文字目が降水の季節配分(f・w・s)、三文字目が主に夏の気温(dだけは冬の厳しい寒さ)を示し、Bの二文字目は乾燥の程度(WとS)、Eの二文字目は最暖月の気温(TとF)を示します。
区分の基準は月ごとの平均気温と降水量なので、雨温図を読めば気候を判定できます。たとえば熱帯は最寒月平均気温が18℃以上、寒帯は最暖月平均気温が10℃未満という境目があります。区分は自然環境を大づかみにとらえる道具であり、境界線の上で景観が急に変わるわけではありません。
熱帯と乾燥帯
熱帯雨林気候は赤道付近に分布し、年中高温多雨で、常緑広葉樹の密林が広がります。赤道から少し離れると、気圧帯の移動によって雨季と乾季がはっきり分かれるサバナ気候になり、丈の高い草原に樹木が点在します。雨季は赤道低圧帯の影響を受ける時期、乾季は亜熱帯高圧帯の影響を受ける時期に当たります。
乾燥帯は、蒸発する量に比べて降水量が少ない地域です。亜熱帯高圧帯の下や大陸の内陸部、寒流が流れる沿岸などに分布します。降水がきわめて少ない砂漠気候では植生がほとんど見られず、その周辺の短い雨季があるステップ気候では丈の短い草原が広がります。ステップは遊牧や、灌漑を用いた農業の場となってきました。
温帯・冷帯・寒帯
温帯は降水の季節配分によって特徴が分かれます。地中海性気候は夏に亜熱帯高圧帯の影響で乾燥し、冬に雨が多くなります。西岸海洋性気候は偏西風と暖流の影響を受けて冬も比較的温暖で、年間を通じて降水があります。大陸の東岸に分布する温暖湿潤気候は、季節風の影響で夏が高温多雨になり、東京もこの気候に属します。
冷帯(亜寒帯)は北半球の中高緯度の大陸だけに分布し、針葉樹を中心としたタイガが広がります。ユーラシア大陸の東部では、冬にシベリア高気圧が発達して降水が特に少ない亜寒帯冬季少雨気候になります。さらに高緯度の寒帯のうち、ツンドラ気候では短い夏に地表がとけ、地衣類やコケ類が育ちます。最暖月でも0℃未満の氷雪気候は、南極大陸やグリーンランド内陸に見られます。
季節風・局地風と海流の影響
大陸と海洋では暖まり方と冷え方が違うため、夏は海から大陸へ、冬は大陸から海へ向かう季節風(モンスーン)が吹きます。南アジアや東アジアでは、夏の季節風が海から湿った空気を運んで雨季をもたらします。海から離れた内陸部では、海による気温の調節が働きにくく、気温の年較差や日較差が大きい大陸性気候になります。
山や谷の地形によって、限られた地域だけに吹く局地風もあります。山を越えた風が風下側で高温・乾燥となるフェーン現象は、アルプス山脈の北側でよく知られます。アドリア海沿岸の冬に吹き下ろす寒冷なボラや、サハラ砂漠から地中海を渡る間に湿気を帯び、南ヨーロッパに吹く高温のシロッコも局地風です。
海流も気候を左右します。低緯度の大陸西岸の沖を寒流が流れると、海面付近の空気が冷やされて上昇気流が起きにくくなり、雨がほとんど降らない海岸砂漠ができます。南アメリカ大陸の西岸を北上するペルー海流の影響を受けるチリ北部のアタカマ砂漠がその例です。標高も気温を下げる要因で、低緯度の高地には、年中温和で気温の年較差が小さい高山気候が見られます。高山気候(H)はケッペンの本来の区分にはなく、後から補われた区分です。エクアドルの首都キトはアンデス山脈の高地にあります。
気候区分は、農業や暮らしを考える手掛かりにもなります。同じ温帯でも、夏に乾燥する地中海性気候ではオリーブやぶどうなど乾燥に強い樹木作物が、夏に雨の多い温暖湿潤気候では稲作が発達してきました。雨温図で気温と降水の季節変化を読み取ると、その土地で何が栽培しやすいかが見えてきます。
一問一答
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用語から説明を選ぶ(4択)
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