大地形の一問一答と流れの解説
プレートの動きから山脈・海溝・火山の分布を説明し、造山帯と安定陸塊の違いを整理します。まず流れの解説を読み、一問一答(28問)と、用語から説明を選ぶ4択で確認します。
一度の正解は「正解済み」、別の日にも正解すると「定着」と表示します。
流れの解説
地形をつくる2つの力
地形は、地球内部のエネルギーによる内的営力と、太陽エネルギーや重力による外的営力の働きでつくられます。内的営力は火山活動や地殻変動によって土地を隆起させたり沈降させたりし、大きな起伏を生みます。外的営力は風化・侵食・運搬・堆積によって高いところを削り、低いところを埋めて地表を平らにしようとします。山脈や平野などの大地形は主に内的営力、河川や海岸のつくる小地形は主に外的営力によって形づくられます。
内的営力のしくみを説明するのがプレートテクトニクスです。地球の表面は十数枚のプレートに覆われ、それぞれが年に数cmずつ動いています。プレートの境界では地震や火山活動が集中し、山脈や海溝などの大地形がつくられます。世界の地震と火山の分布図が帯状になるのは、このプレートの境界に沿っているからです。
プレートの境界と大地形
プレートの境界は3種類に分けられます。大西洋中央海嶺のような海嶺では、マントルから上昇した物質が新しいプレートをつくり、両側へ離れていきます。これが広がる境界で、陸上ではアフリカ大地溝帯がその例です。アメリカ合衆国西部のサンアンドレアス断層のように、プレートどうしが水平にずれ動く境界はずれる境界と呼ばれます。
狭まる境界では、密度の大きい海洋プレートが別のプレートの下に沈み込み、海溝と弧状列島・火山の列ができます。大陸プレートどうしが衝突すると、地層が押し曲げられて高い山脈ができます。インド・オーストラリアプレートがユーラシアプレートに衝突してできたヒマラヤ山脈がその代表です。プレートの境界と関係なく、地下深部からマグマが上昇するホットスポットでは、ハワイ諸島のような火山島がつくられます。
造山帯と安定陸塊
大地形は、形成された時代によって安定陸塊・古期造山帯・新期造山帯に分けられます。安定陸塊は先カンブリア時代の岩石からなり、長い侵食で平坦になった地域です。岩石が地表に露出した楯状地と、その上に地層が水平に重なった卓状地があり、鉄鉱石などの鉱産資源が多く分布します。
古期造山帯は古生代の造山運動でできた山地で、長い侵食を受けてなだらかなものが多くなっています。アパラチア山脈、ウラル山脈、グレートディヴァイディング山脈が例で、古生代の植物を起源とする石炭が多く埋蔵されています。新期造山帯は中生代末から新生代にかけてできた険しい山地で、環太平洋造山帯とアルプス=ヒマラヤ造山帯に分かれます。アンデス山脈やロッキー山脈、日本列島も新期造山帯に属し、地震や火山の活動が活発です。ただし、中央アジアの天山山脈のように、古生代にできた山脈が新生代に再び隆起して高く険しくなった例もあり、形成された時代だけで山地の高さや険しさが決まるわけではありません。
日本列島とプレート
日本列島は、北アメリカプレート、ユーラシアプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートの4枚が接する場所にあります。東の沖では太平洋プレートが北アメリカプレートの下に沈み込んで日本海溝をつくり、駿河湾から九州の東の沖にかけてはフィリピン海プレートが沈み込んで南海トラフをつくっています。こうした沈み込みの場所では、海溝型の大地震が繰り返し起きてきました。
本州の中央部には、東北日本と西南日本を分けるフォッサマグナと呼ばれる大きな溝状の地帯があり、その西の縁を糸魚川―静岡構造線が通ります。日本列島に火山が多いのは、沈み込んだプレートの上でマグマが生まれるためです。火山の噴火で山頂付近が陥没すると、阿蘇山のような大きなカルデラができます。
大地形と人々の暮らし
大地形の違いは、資源の分布や人々の暮らしにも関わっています。安定陸塊の楯状地には鉄鉱石が、古期造山帯には石炭が多く分布し、それぞれ鉱業や工業の発達の基盤になってきました。一方、新期造山帯には銅や銀などの鉱床が多く、アンデス山脈の周辺では銅の採掘が盛んです。新期造山帯の周辺には石油や天然ガスが埋蔵されている地域もあります。
新期造山帯の地域では、地震や火山の災害が多い反面、火山がもたらす恵みもあります。火山灰が積もった土地は作物の栽培に利用され、地熱は発電や温泉に使われます。険しい山地は交通の障害となる一方で、観光の資源にもなります。大地形を理解することは、その地域の産業や災害への備えを考える出発点になります。
世界の大地形を地図で見ると、大陸の内部に安定陸塊、その縁に古期造山帯、さらに外側や大陸の境目に新期造山帯が分布するという配置が多く見られます。北アメリカ大陸では、東部のアパラチア山脈が古期造山帯、西部のロッキー山脈が新期造山帯、その間の中央平原が安定陸塊に当たります。こうした配置を手掛かりにすると、初めて見る地域でも地形や資源のおおよその特徴を推測できます。
ユーラシア大陸でも、シベリアやヨーロッパ東部に安定陸塊、ウラル山脈に古期造山帯、南の縁にアルプス山脈やヒマラヤ山脈などの新期造山帯が東西に連なっています。大陸ごとにこの並び方を確かめておくと、地誌の学習にもつながります。
一問一答
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