南北アメリカ・オセアニアの一問一答と流れの解説
アメリカ合衆国とカナダの自然と社会、ラテンアメリカの歴史と産業、オーストラリアと太平洋の島々を学びます。まず流れの解説を読み、一問一答(27問)と、用語から説明を選ぶ4択で確認します。
一度の正解は「正解済み」、別の日にも正解すると「定着」と表示します。
流れの解説
アメリカ合衆国とカナダの自然
北アメリカ大陸の西部には新期造山帯のロッキー山脈が連なり、東部には古期造山帯のアパラチア山脈があります。その間には中央平原が広がり、ミシシッピ川が南に流れてメキシコ湾に注ぎます。ロッキー山脈の東側には半乾燥のグレートプレーンズが、その東にはプレーリーの長草草原が広がり、さらに東は湿潤な地域になります。
降水量は西から東へ増えるため、農業地域は南北に帯のように並んでいます。乾燥したグレートプレーンズでは企業的牧畜やセンターピボットによる灌漑農業が、プレーリーでは小麦が、中西部のコーンベルトではとうもろこしと大豆が、五大湖の周辺では酪農が中心です。開拓時代には、公有地を約9.7km四方の区画に区切り、さらに約1.6km四方の区画に細分するタウンシップ制が用いられました。1862年のホームステッド法では、その4分の1に当たる約800m四方の土地が開拓者1戸に与えられ、碁盤の目のような農地の景観が今も残っています。
多様な人々からなる社会
アメリカ合衆国は、先住民の土地にヨーロッパからの移民が入って建国された国です。その後、アフリカから奴隷として連れてこられた人々の子孫や、アジア・ラテンアメリカからの移民が加わり、多様な人々からなる社会がつくられました。1950〜60年代には、黒人への差別の撤廃を求める公民権運動が展開されました。
近年は、スペイン語を母語とするヒスパニックの人口が増え、南西部を中心に大きな影響力をもつようになりました。カナダは英語とフランス語を公用語とし、多文化主義を掲げています。カナダ北部では、1999年に先住民のイヌイットが多く住むヌナブト準州が発足しました。
アメリカ合衆国の工業の中心は、かつての五大湖周辺から、温暖で土地の得やすい南部のサンベルトや西海岸へと移りました。シリコンヴァレーを中心とする情報通信技術の産業は、世界の経済に大きな影響を与えています。
ラテンアメリカの歴史と社会
ラテンアメリカには、15世紀から16世紀にアンデス山脈の高地に栄えたインカ帝国のように、先住民の高度な文明がありました。16世紀以降はスペインとポルトガルの植民地となり、多くの国でスペイン語が、ブラジルではポルトガル語が公用語になっています。カトリックの信者が多いのも植民地支配の影響です。
人々の構成は国によって異なり、先住民の多い国、ヨーロッパ系の多い国、ヨーロッパ系と先住民の混血のメスチーソが多い国などがあります。植民地時代に形づくられた大土地所有制が残り、ブラジルのコーヒー農園のファゼンダや、アルゼンチンのパンパの大牧場エスタンシアなどの大農園が見られます。土地をもたない農民との格差が大きな課題です。
ラテンアメリカの大都市には、農村から多くの人々が流入し、都市の周辺の斜面などにスラムが広がっています。大都市と農村、富裕層と貧困層の格差は、この地域の大きな課題であり、治安の悪化にもつながっています。
ラテンアメリカの産業と開発
メキシコでは、アメリカ合衆国との国境付近にマキラドーラと呼ばれる輸出向けの組み立て工場が集まり、工業化が進みました。首都メキシコシティは標高約2200mの高原にある大都市です。ブラジルでは、南東部の高原にある最大の都市サンパウロを中心に工業が発達し、航空機や自動車も生産されています。
ブラジルのアマゾン川の流域では、アマゾン横断道路の建設をきっかけに開発が進み、熱帯林を伐採して牧場や大豆畑が広げられてきました。熱帯林の減少は、生物の多様性の喪失や地球温暖化にも関わる問題です。アンデス山脈の高地では、先住民がじゃがいもを栽培し、リャマやアルパカを飼ってきました。南端に近いパタゴニアは、乾燥した草原で羊の放牧が行われています。ペルーの首都リマは、寒流の影響で雨の少ない海岸にあります。
オーストラリアと太平洋の島々
オーストラリアは、国土の大部分をアウトバックと呼ばれる乾燥した内陸部が占め、人口の多くは南東部の沿岸の都市に集中しています。大陸の中央部には、先住民アボリジニの聖地とされる巨大な一枚岩のウルルがあります。農業では、乾燥に強いメリノ種の羊の放牧や小麦の栽培が盛んで、鉄鉱石や石炭などの鉱産資源も豊富です。かつてはイギリスとの結び付きが強かったものの、現在は中国や日本などアジアとの貿易が中心になっています。
太平洋の島々は、ハワイ諸島・ニュージーランド・イースター島を結ぶ三角形の海域のポリネシア、赤道より北のミクロネシア、ニューギニア島やフィジーなどのメラネシアに分けられます。島々の多くはサンゴ礁や火山の島で、漁業や観光、ココやしの栽培が主な産業です。環礁からなる島国のツバルなどでは、地球温暖化による海面の上昇で国土が失われることが心配されています。
ニュージーランドでは、先住民マオリの文化を尊重する取り組みが進み、羊や乳牛の放牧と乳製品の輸出が経済を支えています。
一問一答
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